ここ呼人登山訓練所には、未来のクライマーを目指し訓練に励む、若き隊員たちの姿がある。今回は、その過酷な訓練に挑む2名の若者の姿をレポートする。
訓練は、本日の予定を共有するところから始まる。「雪の中で鬼ごっこ」「雪の中でダンス」「雪の中でかくれんぼ」・・・。どれも冬山に挑むクライマーにとって、不可欠の訓練である。訓練メニューを手に余裕の表情の2人。「楽しむこと」・・・。一流のクライマーにとって欠かせない条件である(写真1)。
まずは「急斜面直登訓練」。気を抜けば表層雪崩を引き起こす危険もある。わずかな足掛かりを利用して、慎重にかつ大胆に登っていく訓練生たち(写真2)。
続いて、雪洞を掘り一夜を明かすための「ビバーク訓練」。狭い雪洞で体を寄せ合い、体温の保持に努める2人(写真3)。
振り返ると、幾重にも重なる稜線(写真4)。稜線に脱ぎ捨てられた装備が、何かを私たちに語りかけているようである(写真5)。
互いに協力し頂上を極めた2人。若きクライマーの新たな誕生である(写真6)。
呼人登山訓練所。今日も未来を夢見る若者の息吹にあふれている・・・。
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